スマートフォンは、今では生活に欠かせないもの。
連絡を取る。地図を見る。電車に乗る。お店を調べる。キャッシュレス決済を使う。
普段はあまり意識しませんが、その多くは「スマートフォンが通信できること」を前提に成り立っています。
だからこそ、通信障害が発生したときの影響は想像以上に大きいもの。
改めて感じたのが、スマートフォンの通信を、ひとつの回線だけに依存しておく必要はないのではないか、ということでした。
そこで僕が普段から使っているのが、1台のスマートフォンに2つの回線を入れておく「デュアルSIM」です。
現在は、
メイン回線:ahamo
サブ回線:povo
という組み合わせで利用しています。
普段はahamoを使い、ドコモ回線側に問題が起きたときにはau回線のpovoへ切り替える。
毎日使う機能ではありません。
でも「もうひとつの回線を持っている」というだけで、通信できなくなったときの選択肢をひとつ増やすことができます。

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デュアルSIMとは?
デュアルSIMとは、1台のスマートフォンで2つのSIM・通信回線を利用できる仕組みです。
現在は物理的なSIMカードだけでなく、スマートフォン本体に通信契約を登録する「eSIM」が普及したことで、以前より簡単に2回線を持てるようになりました。
iPhoneでも、対応モデルでは物理SIM+eSIM、または2つのeSIMを組み合わせたデュアルSIMを利用できます。Appleによると、iPhone 13以降では2つのeSIMを同時に利用することも可能です。
デュアルSIMには、
仕事用とプライベート用で電話番号を分ける。
音声通話とデータ通信で回線を分ける。
旅行先で別の回線を追加する。
など、さまざまな使い方があります。
その中でも僕がメリットを感じているのが、
「通信障害に備えて、異なる通信網を1台のスマートフォンに入れておく」
という点もあるかと思っています。
通信障害対策なら「異なる通信網」を選びたい
デュアルSIMなら、どの2回線を組み合わせても同じというわけではありません。
通信障害への備えとして使うのであれば、大切なのは、
2つの回線で異なる通信ネットワークを利用すること。
たとえば、
「ドコモ+ahamo」
「au+UQ mobile」
「SoftBank+LINEMO」
のような組み合わせでは、サービス名が違っていても大元の通信網は同じです。
そのため通信ネットワーク側で大きな障害が発生した場合、両方が影響を受ける可能性があります。
通信障害対策を目的にするなら、
ドコモ系+au系
ドコモ系+SoftBank系
au系+SoftBank系
といった組み合わせを意識したいところです。
デュアルSIMの組み合わせはひとつではない
僕はahamo+povoを使っていますが、これはあくまでひとつの例です。
現在使っているメイン回線に合わせて、サブ回線を選ぶことができます。
| メイン回線 | サブ回線候補 | 通信網の組み合わせ | サブ回線の料金目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ドコモ・ahamo | povo | ドコモ+au | 基本料0円〜 | 維持費を抑えて非常用回線を持ちたい |
| ドコモ・ahamo | LINEMO | ドコモ+SoftBank | 3GBまで990円/月 | サブ回線も普段から使いたい |
| SoftBank・LINEMO | povo | SoftBank+au | 基本料0円〜 | SoftBank系ユーザーの予備回線として使いやすい |
| au・UQ・povo | 日本通信SIM | au+ドコモ | 1GB 290円/月 | 少額の固定費でドコモ回線を確保したい |
※料金は2026年11月時点。各社の料金プラン・条件は変更される場合があります。
povo2.0はau回線を利用し、基本料0円から利用できます。
0GB時は最大128kbpsとなり、180日間以上有料トッピングを購入していない場合などには、利用停止・契約解除となる可能性があります。
こうして見ると、
とにかく維持費を抑えたい
サブ回線も日常的に使いたい
毎月少量のデータを確保しておきたい
など、目的によって選び方は変わります。
デュアルSIMに「これが正解」という組み合わせはありません。組み合わせ次第で料金も抑えられることだってあります。
僕はahamo+povoを使っている
僕の場合は、
ahamo=普段使い
povo=もしものときの予備
というシンプルな使い分けです。
普段のモバイルデータ通信はほぼahamo。
povoを頻繁に使っているわけではありません。
それでもpovoを入れている理由は、
ドコモとは別のau回線を、低コストで同じスマートフォンの中に用意できるから。
通信障害対策という目的だけを考えれば、このシンプルさが自分には合っています。
たとえば外出中にahamo側で通信ができなくなったとしても、
「Wi-Fiがある場所を探す」
以外に、
「povoへ切り替える」
という選択肢があります。
もちろん、デュアルSIMがあれば絶対に通信できるわけではありません。
災害や大規模停電など、複数の通信会社が同時に影響を受けるケースも考えられます。
それでも、ひとつの回線しか持っていない状態と比較すると、試せる手段がひとつ増えます。
iPhoneなら設定から回線を切り替えられる
デュアルSIMを設定しておけば、iPhoneではモバイルデータ通信に使用する回線を変更できます。
基本的には、
設定
↓
モバイル通信
↓
モバイルデータ通信
↓
使用する回線を選択
という流れです。
Appleも、デュアルSIM利用時には「モバイルデータ通信」からデフォルトでデータ通信に使用する回線を選択できると案内しています。
僕の場合なら、
普段:ahamo
↓
通信障害時:povo
へ変更するイメージです。
ここは記事内に実際のiPhoneの設定画面を掲載すると、より分かりやすいと思います。
通信障害が起きてから初めて操作するのではなく、あらかじめ一度サブ回線へ切り替えて通信できることを確認しておくのも大切。
サブ回線を選ぶときに注意したいこと
通信障害対策としてデュアルSIMを使うなら、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
同じ通信網を選ばない
最も大切なのはこれです。
通信障害対策が目的なのに、
ahamo+ドコモ
povo+UQ mobile
LINEMO+SoftBank
のように、同じ通信ネットワーク同士を組み合わせてしまうと、障害時のリスク分散としては弱くなります。
「基本料0円=完全放置できる」ではない
povoはサブ回線として使いやすい一方で、180日間以上有料トッピングを購入していない場合などには利用停止の対象になる可能性があります。
非常用だからといって契約後に存在を忘れず、定期的に利用状況を確認する必要があります。
トッピングには、単なるデータ容量だけでなく、「Amazonサービス」や「LAWSONクーポンセット」など、オトクな内容もあるので、定期的にみてみると楽しいですよ。
データ専用か、音声通話にも対応するかを確認する
「通信さえできればいい」という人であれば、データ専用eSIMも選択肢です。
一方で、サブ回線でも電話番号を持ちたい。SMSを使いたい。
という場合には、音声通話+データ通信に対応したプランを選ぶ必要があります。
たとえばpovoにはデータ専用では音声通話やSMSは利用できません。
ただし、副回線に設定してる場合でも、主回線からの音声通話やSMSの通知は来ているので、安心してもらえればと思います。
モバイルバッテリーと同じように「通信の予備」を持っておく
スマートフォンのバッテリー切れに備えて、モバイルバッテリーを持ち歩いている人は多いと思います。
充電がなくなるかもしれないから、予備の電源を持っておく。
それと同じように、通信にも予備を持っておく。
僕にとってデュアルSIMはそんな感覚ですね。
通信障害は毎日起きるものではありません。
ほとんどの日は、サブ回線の存在を意識することすらありません。
でも、仕事中や旅行中。知らない場所へ出かけているとき。家族と連絡を取りたいとき。
本当に通信が必要な場面でメイン回線が使えなくなったとき、もうひとつ試せる回線がある。
その小さな安心感は、実際にデュアルSIMを使ってみると意外と大きいと感じています。
スマホを2台持つ必要もなく、高額な2回線目を契約する必要もありません。
自分の使っているメイン回線とは異なる通信網を、もうひとつスマートフォンの中に入れておく。
通信障害への備えとして、デュアルSIMはこれから検討する価値のある選択肢のひとつだと思います。






