
ここ数年、副業OKの会社がぐっと増えてきましたよね。かつては「副業禁止」が当たり前だったのに、今は働き方そのものがどんどん変わってきているなと感じます。私自身もそんな流れに乗って、副業を認めている会社に転職し、実際に副業生活をスタートさせて早3ヶ月。とはいえ、「副業ができる=自由でいいことばかり」というわけでもなく、始めてみて初めてわかる現実もたくさんありました。
この記事では、副業OKの会社で働いてみて感じたリアルなメリットや、思わぬ落とし穴、そして本業とのバランスの取り方について、私自身の経験をもとにお話ししていきます。これから副業を始めたい人にも、すでに副業している人にも、少しでも参考になればうれしいです。

副業できる会社に入って感じたメリット

副業できる会社に入って最初に感じたのは、収入が増えたことも気持ち的に安心しましたが、何より視野がぐっと広がったことでした。普段の仕事とは違う世界に触れることで、新しいスキルや考え方を自然と吸収できるんです。本業では出会わないような人たちとつながれるのも大きなメリット。特に、自分の得意分野を活かして副業をすると、自己肯定感が高まって、自然と本業にもいい影響が出ることに気づきました。「副業=お金」というイメージを持っていたけれど、実際はそれ以上に、経験や成長を得られる場所なんだなと実感しています。もちろん忙しさは増えますが、それ以上に「自分の世界を広げられている」という感覚が大きく、今では副業を始めて本当によかったと思っています。
副業をするうえで気をつけたいこと

副業ができる環境にあっても、なんでも自由にできるわけではありません。まず大前提として、本業に支障をきたさないことが大切です。副業に力を入れすぎるあまり、本業がおろそかになると信頼を失いかねません。また、会社によっては副業内容に制限があったり、事前に申請や承認が必要だったりする場合もあります。ルールをきちんと確認しないまま動いてしまうと、後からトラブルになる可能性も。さらに、自分の体力や時間の使い方にも注意が必要です。最初はやる気に満ちていても、無理を続けていると、知らないうちに疲れがたまってしまうことも。副業を長く続けるには、無理なくバランスを取ること、そして自分のペースを守ることが何より大事だと感じています。
副業に対する会社や上司の本音

副業OKと掲げている会社でも、実際の現場では空気感が少し違うこともあります。制度としては認められていても、上司や同僚のなかには「副業にうつつを抜かしているんじゃないか」と心配する人もいたりして、最初は少し肩身が狭く感じることもありました。ただ、それは副業そのものへの否定ではなく、「本業への責任感をちゃんと持っているか」を見られているんだなと、だんだんわかってきました。副業のことをオープンに話せるかどうかも、職場の雰囲気によるところが大きいと感じました。大切なのは、本業でしっかり成果を出しながら、信頼を損なわないように動くこと。副業を応援してもらえるかどうかは、自分の普段の姿勢次第だなと、改めて実感しました。
実際にやってみてわかった副業の現実

副業を始める前は、「自由な時間に好きな仕事をして、収入も増えるなんて最高じゃないか」と思っていました。でも、実際に動き出してみると、想像以上に大変なことも多かったです。特に時間の使い方には悩まされました。本業の後に副業の作業をするとなると、気力も体力もそれなりに必要ですし、スケジュール管理が甘いとすぐに生活が回らなくなります。かといって本業の前に副業の作業をすると睡眠時間が削られかえって疲労蓄積につながることも。それでも、副業を通じて得られたスキルや新しい出会いは、本業だけでは得られなかった大きな財産になりました。簡単に稼げるわけではないけれど、地道に積み上げた経験が確実に自分を成長させてくれる。そんな実感を持てたのは、副業に挑戦してみたからこそだと思っています。
副業できる環境を活かすには

副業ができる環境にいると、それだけで可能性がぐっと広がります。でも、その環境をどう活かすかは自分次第だと、改めて感じました。大事なのは、「副業で何を得たいのか」を自分なりに整理しておくこと。お金を稼ぐため、スキルを磨くため、趣味を広げるため——目的は人それぞれですが、軸がはっきりしていると、途中で迷ったときもぶれずに動けます。そして、何より無理をしないこと。副業はあくまで自分を豊かにする手段のひとつであって、生活や心を追い込んでしまったら本末転倒です。焦らず、少しずつ、楽しみながら続けていく。そんなスタンスでいた方が、結果的に副業もうまくいくように思います。
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