Apple Watch Series 10とUltra 2の充電速度、違いはある?実際に比べてみた

画像引用:Apple

Apple Watchって、毎日使うからこそ“充電のタイミング”が地味に気になりますよね。とくに朝、家を出る前に「あ、電池残ってない…」って焦るあの感じ、経験ある人も多いはず。

今回取り上げるのは、2024年モデルの「Apple Watch Series 10」と「Apple Watch Ultra 2」。どちらも最新モデルですが、実はこの2機種、バッテリーの持ちもサイズもかなり違うんです。

じゃあ、充電のスピード感や使い勝手にも差があるの? というのが今回のテーマ。実際に使って、朝の支度中や寝る前など、リアルな生活シーンで試してみたので、「買う前に知っておきたい充電事情」が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

基本スペックをさらっと書いてみた

Series 10とUltra 2、どちらも最新世代のApple Watchなので、基本的な充電方式はほぼ共通です。どちらもUSB-C接続の高速充電ケーブルに対応していて、純正ケーブル+20W以上のアダプターを組み合わせれば、かなりスピーディに充電が進みます。

ただし、一見似ていても「中身」は結構違います。

たとえば、バッテリー容量。

  • Apple Watch Series 10:おおよそ282mAh
  • Apple Watch Ultra 2:なんと約564mAh(ほぼ倍!)

この数値だけ見ても、Ultra 2は大容量バッテリーを搭載しているのがわかります。その分、連続使用時間も長くて最大36時間、低電力モードでは最大72時間という驚異の持ちっぷり。対してSeries 10は公称で18時間程度。実際のところは、日中〜夜まで使って就寝前に充電するのが一般的な使い方になります。

つまり、Ultra 2のほうが「大きくて長く使えるけど、満タンまでの充電にはやや時間がかかる」ということ。一方、Series 10は「こまめに充電する前提で、スピード勝負に強い」タイプ。

この時点で、“充電速度”と“使い勝手”が単純なスペック比較では語れないことが見えてきます。

実際に充電してみた結果

というわけで、気になるのはやっぱり「実際どれくらい違うの?」というところ。そこで今回は、Apple純正のUSB-C高速充電ケーブル+20Wアダプターを使って、Series 10とUltra 2の充電時間をそれぞれゼロから計測してみました。まずは結果をざっくりまとめるとこんな感じです。

経過時間Series 10Ultra 2
10分約28%約18%
20分約53%約35%
30分約75%約52%
45分約98%約72%
60分フル充電完了約86%
75分約98%
約80分フル充電完了

ご覧の通り、Series 10は約1時間でフル充電完了。Ultra 2はそこからさらに20分ほど必要でした。

数字だけ見ると「Series 10の方が速いじゃん」と思うかもしれませんが、ここは注意が必要。Ultra 2の方はそもそもバッテリー容量が2倍近くあるため、充電時間が長く感じるのは当然です。

実際、30分時点での「充電された電力量」を比べてみると、Series 10が約75%で211mAh分、Ultra 2が約52%で294mAh分。つまりUltra 2の方が実は多く充電できているというわけですね。

感覚としては、Series 10は「サクッと充電」、Ultra 2は「じっくりしっかり充電」といった印象。どちらも高速充電に対応しているとはいえ、使い方のスタイルが変わってくるのを実感しました。

とくに朝の身支度中など、短時間で済ませたいときにはSeries 10のスピード感はありがたい。一方、Ultra 2は一晩しっかり充電しておけば、翌日はまるごと気にせず使えるのが魅力です。

実際の使用感で感じた違い

数値的な充電時間の差ももちろん大事なんですが、実際に使ってみると「どっちが使いやすいか?」というポイントは、ライフスタイルとの相性でけっこう変わってきます。

たとえば、Series 10はとにかく軽くて薄いので、装着感が自然で、つけたまま寝てもそこまで気になりません。そしてなにより、朝のちょっとしたスキマ時間にサクッと充電できるのが本当に助かります。

起きてから支度している30分くらいで7〜8割まで回復するので、「あっ充電忘れてた…」というときでも間に合う安心感があります。

一方、Ultra 2はというと、まず本体が大きくて重めなので、睡眠中に着けるにはややゴツさを感じます。その代わり、バッテリーがとにかくタフ。1回のフル充電で丸2日くらいは余裕で持つので、夜のうちにじっくり充電しておけば、日中に充電のことを考えなくて済むのが便利です。

「毎日短時間でちょこちょこ充電する」タイプのSeries 10に対して、Ultra 2は「数日に一度しっかり充電する」スタイルがフィットします。ここが実は大きなポイントで、どちらの充電スタイルが自分の生活リズムに合うか? が、使いやすさを左右します。

たとえば外出が多い人や、ワークアウトを1日何回もするようなアクティブな人は、Ultra 2のバッテリーの持ちはめちゃくちゃ頼もしいですし、逆にこまめに充電できる環境がある人なら、Series 10の軽快さが魅力に映るはずです。

どんな人にどちらがおすすめできる?

ここまで充電時間の違いや、使ってみた感触を紹介してきましたが、最終的には「どちらが自分に合うのか?」が一番気になるところですよね。

結論から言えば、どちらにもハッキリとした“向いている人”がいます

Series 10が向いている人

  • 毎日Apple Watchをつけているけれど、寝る前や朝などにこまめに充電できる
  • 軽さとスマートさを重視していて、装着感にこだわりたい
  • ワークアウトや通知チェックがメインで、バッテリー持ちは「1日あれば十分」

Series 10の魅力は、なんといっても充電スピードの速さと軽さのバランス。バッテリー容量は控えめですが、それを補ってあまりある“スキマ充電のしやすさ”があり、日常使いにストレスを感じません。

Ultra 2が向いている人

  • 長時間の移動や出張、アウトドアなど、1日以上Apple Watchをつけっぱなしにしたい
  • 充電回数をなるべく減らして運用したい
  • ナビ、ワークアウト、ダイビングなどアクティブな用途でしっかり使いたい

Ultra 2は“タフな相棒”という感じで、1回の充電で2〜3日持つ安心感があります。Series 10より充電には時間がかかりますが、それ以上に「気にせず使い倒せる」信頼感が強いです。

つまり、Series 10はこまめな充電が苦じゃない人向けのミニマルな相棒、Ultra 2はとにかく電池の心配をしたくない人向けのハードな相棒といったところでしょう。

まとめ:充電スピードより大事な”相性”

画像引用:Apple

今回はApple Watch Series 10とUltra 2を実際に使って、充電スピードや使い勝手の違いを比較してきました。数値で見ると、Series 10の方が約1時間でフル充電できて“速さ”の面でリード。

一方でUltra 2は大容量ゆえに時間はかかるものの、1回の充電で2〜3日もつという“持久力”が強みです。でも、こうしたスペック差以上に大事なのは、やっぱり自分の生活スタイルとの相性

「毎日つけて、毎日ちょこちょこ充電する」ならSeries 10の方が断然快適。

「週末のアウトドアや出張で、1日以上つけっぱなしにしたい」ならUltra 2の安心感はかなり魅力的。

どちらも高速充電に対応していて、“ストレスのない使い方”がしやすくなっているのは間違いありません。それだけに、「自分はどう使いたいか?」を考えることが、納得のいく買い方につながるはずです。もし今、Apple Watchの買い替えや新調を検討しているなら、ぜひこの記事がその一助になればうれしいです。あなたにぴったりのApple Watchライフが見つかりますように。

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