
MacBookのラインナップを眺めていると、ときどき不思議に思うことがあります。
iPhoneには「iPhone SE」、最近では「iPhone 16e」。Apple Watchには「Apple Watch SE」があり、価格を抑えつつ本当に必要な要素だけを残した“万人向けモデル”がしっかり揃っています。
なのに、MacBookシリーズにはそのポジションの製品が存在しない。
これは長年のAppleユーザーとして、ずっと違和感を抱いてきました。
もちろん、MacBook Airはシリーズ内でも“最軽量・最薄”という位置づけ。
M3モデルを触っていると、もはやAirという名前がふさわしいのかどうかさえ怪しいほど、完成度は高く、スペックもリッチになり続けています。
ここ数年のMacBookは「パワーもデザインも、すべて盛ったフラッグシップ仕様」が中心で、いわば“ちょうどいいミドルレンジ”が存在しない。
KAORU自身、現在は M3 MacBook Air を使いながら、このマシンのパワーを明らかに持て余しています。
普段やることといえば、ブログ執筆、ブラウジング、ちょっとした写真整理。
それ以上の重い作業はほとんどありません。おそらく、ほとんどのMacユーザーも同じなのでは――と感じる瞬間があるのではないでしょか。
だからこそ、いま本気で思ってます。「廉価版のMacBook」が出ても良い時期でなんじゃないか?と。そんな話をしてみたいと思います。

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Windowsとのシェア状況から見える、Macの立ち位置
まずは現実として、Macの市場シェアを簡単に整理するとこんな感じ。
世界のPC市場シェア(2024時点 複数調査の平均値)
- Windows:約72〜75%
- macOS:約15〜18%
- ChromeOS:約3〜5%
- その他:数%
数字を見ると、Windowsはまだ圧倒的。
ただし注目したいのは、この10年間でmacOSはじわじわシェアを伸ばしてきたこと。
特にM1 MacBook Airの登場以降、性能の高さと電力効率の良さで評判が一気に加速し、macOSの存在感が以前とは比べ物にならないほど強くなりました。
これを見ると、Appleが「Macブランドをもっと広げたい」と考えてもおかしくありません。
その戦略の1つとして、“手を出しやすいMac”を用意するのは理にかなっています。
廉価版MacBookをつくるとしたら?──筐体はAir、心臓部はA18級が現実的?

Appleが「SEポジション」のMacBookを出すと仮定したとき、一番可能性が高いのは次の組み合わせです。
M1 MacBook Airの筐体を再利用
AppleはSEシリーズで必ず 既存筐体の再利用 をしてきました。
- iPhone SE → iPhone 8筐体
- iPhone 16e → iPhone 14筐体
- Apple Watch SE → Series 4筐体
筐体の刷新は製造コストが高く、在庫管理やライン変更のリスクも大きいため、Appleが安価モデルを出すのであれば、筐体を新しくする可能性は極めて低いです。
そのため、M1 Airの筐体を使いまわすのは“Appleらしい”選択。
A18級のチップを搭載
廉価版の心臓部として一番あり得るのが、iPhone 16シリーズのA18クラスのチップです。
「MacにAシリーズのチップ…?」と思うかもしれません。A18チップは、最新のGeekbench 6ベンチマークで シングルコア約3,200〜3,300点 を記録。
これは Mac の M1(約2,300〜2,400点)を明確に上回る数値 です。
つまり、アプリ起動やブラウジングのような日常操作では、A18のほうがキビキビ動く場面さえあります。
マルチコアは A18が約7,000〜8,000点/M1が約8,300点前後 と僅差で、軽い写真編集・文書作成・ブログ執筆といった作業では、体感としてほとんど差が出ません。
iPhone向けチップでありながらここまで食らいつくA18は、すでに“ライト〜ミドルのMacユーザーに十分”と言える領域に到達しています。
実際、KAORUのように「ブログ執筆+調べ物+軽い写真処理」程度なら、A18クラスで困ることはほぼないでしょう。
生産の最適化=ティム・クックの得意領域
ティム・クック氏は、元々Appleの“サプライチェーン最適化”を担っていた人物。
製造ラインの効率化や在庫管理は、世界でもトップクラスの実力を持っています。
廉価版MacBookを出すなら、
- 既存筐体の再利用
- Aシリーズの大量生産ラインを活用
- 機能の絞り込み という方向で、利益率を維持したまま製品化する可能性は十分あります。
多くのユーザーは「ハイパワーを求めていない」という事実

Appleの発表イベントを見ていると、どうしても“プロ向けの性能”ばかりが強調されがちです。
しかし現実を見ると、MacBookを使う人の多くは、以下のような使い方が中心だと思います。
- ブラウジング
- 動画視聴
- メール
- Office・Google Workspace
- ブログや軽めのクリエイティブ
M3 MacBook Airを使っていても、KAORUは99%の時間「性能余ってるな……」と感じています。
この“オーバースペック問題”は、実は多くのMacユーザーが抱えているのではないでしょうか。
だからこそ、「高すぎず・持ちやすく・軽くて必要十分なMacBook」を待ち望んでいる層は確実に存在します。
僕が期待したい未来 ── 12インチ級、1kg切りのMacBook復活

個人的に、廉価版MacBookが出るなら次のポイントをぜひ満たしてほしいと思っています。
12インチ級の小型サイズ。重量は1kg以下
かつての12インチMacBookは賛否両論でしたが、あの“手帳のように持ち運べる感覚”は唯一無二でした。
カフェにも公園にも、気軽に連れていけるサイズ感が魅力でした。
また重さについては「Airなのに軽くない」という、今のMacBook Airの課題。
本来のAirらしさを取り戻すのであれば、1kg切りはひとつの指標です。
AirとProの間に、明確な差別化
現行のMacBook Airは性能が高すぎて、“AirとProの線引き”が曖昧になっています。
廉価版は、
- 軽さ(1kgを切るもの)
- 必要十分な性能
- 手が届きやすい価格(10万円前後)
を兼ね備えた「本来のAir」を再定義する存在になり得ます。
iPadで十分では?── 本質は“OSの違い”

廉価版MacBookの話をすると、必ず出てくるのが「それならiPadの11インチで良いのでは?」という疑問。
確かに、普段のブラウジングや動画視聴、メモ、軽い編集作業であれば、iPadは十分すぎる性能を持っていますし、Magic Keyboardを合わせればノートPC的なスタイルでも使えます。
ただ、ここで一度立ち止まって考えたいのは“OSが違う”という決定的な事実。
iPadOSはモバイルOSとして非常に優秀ですが、アプリの挙動、ファイル管理、ウィンドウ操作、外部ストレージの扱いなど、根本はあくまでタブレットの枠を超えません。
その点、macOSはデスクトップOSとして組まれており、複数アプリを横断しながら作業する快適さや、拡張性の高さは別次元です。
「iPadでギリできる」ではなく、「Macだと自然にできる」。
この差は、日常の作業を“道具に合わせるか”“道具が自分に合わせてくれるか”というほど大きな違いになっていきます。
廉価版MacBookは、Appleの未来を変えるかもしれない

iPhoneやApple Watchに“SE”があるのに、Macにはない。
その違和感は、Appleがいずれ解消してくれる可能性があります。
Macの市場シェアは年々伸びているとはいえ、まだまだWindowsの牙城は厚い。
だからこそ、Appleがより広い層にMac体験を届けようと思ったとき、
“手を伸ばしやすいMac”は確実に大きな意味を持つはず。
もし、A18級チップを搭載した小型・軽量・低価格のMacBookが登場したら。
それは、いまよりもっと多くの人が、気軽にMacを選べる世界を作るはず。
そしてKAORU自身も、そんなMacBookを心から待ち望んでいます。
「1kgを切る12インチ級のMacBook」。
それは、ノマドな日常をもっと軽やかにしてくれる“ちょうどいい相棒”になるはずです。
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