
手のひらに収まる小さな塊が、スマホに「ぴたり」と吸い寄せられる。
この不思議な感覚こそ、MagSafe対応モバイルバッテリーの醍醐味だと思います。
今回取り上げるのは Amazon販売されているAVIONの多機能モバイルバッテリー。
スペック上は「10000mAh」「PD22.5W」「ワイヤレス充電」「USB-C、Lightningケーブル内蔵」と、十分な性能を備えています。けれど、数字だけでは伝わらない“使う心地”がある。今回はスペックと使用感をお話しします。


スポンサードリンク
基本スペック
項目 | 内容 |
---|---|
容量 | 10,000 mAh |
入力端子 | USB-C |
出力(有線) | 最大 PD 22.5W 急速充電対応 |
ワイヤレス出力 / 磁着 | MagSafe対応(iPhone、AirPods Pro MagSafe対応ケース対応) |
同時充電対応 | iPhone + Apple Watch + AirPods の複数機器充電に対応(他のMacBookやGalaxy等のAndroidユーザーももちろん使えます) |
ケーブル内蔵 | USB-C ケーブル + Lightning ケーブル(2-in-1仕様) |
表示機能 | ディスプレイに残量 % 表示、入出力状況(IN/OUT)表示 |
重量 | 約 231 g(実測) |
その他機能 | 折りたたみ式スタンド搭載、機内持ち込み可 |
デザインは安っぽくなく、質感も◎

箱から取り出した瞬間、感じたのは「意外に重いな」という実感でした。

実測すると 231g。数字で見ると標準的ですが、手に収めると確かな存在感を持っています。
表面はマット調で滑らか、指紋がつきにくい質感。角はラウンドしており、ポケットやバッグの中でも引っかかりにくい。

ディスプレイに残量が大きく表示されるのも特徴的です。
パーセント表示は思った以上に安心感を与えてくれて、「あとどのくらい使えるか」を直感的に理解できるのは便利。無機質な道具というより、ちょっとした“相棒感”をまとっています。
充電性能も安定感あり

iPhoneをMagSafeで装着すると、給電が始まります。
ワイヤレスでの充電速度は、0%から50%まで約40分。ケーブルを使えばもう少し速く、安定して給電できました。
長時間ワイヤレスで使うと、本体は手のひらで感じる程度に温かくなります。
過度に熱くなるわけではなく、“働いている実感”が伝わる温度帯。発熱と引き換えに得られるケーブルレスの自由さは、やはり大きいです。
また、内蔵のUSB-C、Lightningケーブルが地味に便利。別途ケーブルを探さずに済みますが、長さは短め。机に置いて余裕を持って使うには少し制限を感じる場面もあります。
スタンドにもなる安心感

このバッテリーの面白い点は、背面に折りたたみ式スタンドが仕込まれていること。
スマホを立て掛けて動画を観ながらワイヤレス充電ができるのは想像以上に快適でした。
机の上で角度をつけて固定できるので、充電器とスタンドを兼ねてくれる存在に。

さらに、iPhoneとApple Watchを同時に充電できるのも大きな魅力。
Apple Watch用の充電モジュールを内蔵しているため、出張や旅行ではケーブルを減らすことができます。
「iPhone、AirPods、Apple Watch」をまとめて1台でまかなえる安心感は、MagSafeバッテリーの中でも差別化ポイントになりそうです。
容量と持ち運び — 10,000mAhのバランス

容量は10000mAh。スマホを1〜2回フル充電できる余裕があり、普段使いには十分です。
旅行のサブ電源としても活躍してくれます。ただし重量があるので、毎日ポケットに入れて持ち歩くよりは、カバンに常備しておくスタイルが合っている印象です。
ワイヤレス、Apple Watch充電、内蔵ケーブル、スタンド機能。
ひとつひとつの要素を詰め込んでいるため、シンプルさや軽量性を突き詰めたバッテリーとは方向性が異なります。
その代わり、「これ1台でだいたい完結する安心感」を選ぶ人には強く刺さるモデルでしょう。
画面表示機能がみていて楽しい

このモバイルバッテリーのもうひとつの魅力は、前面の小さなディスプレイ。残量が数字表示されるのはもちろん、充電中には「IN」、給電中には「OUT」といった入出力の状態まで教えてくれます。
従来のモバイルバッテリーは、点滅するLEDランプだけで残量を判断するものが多く、「大体これくらいだろう」という曖昧な把握しかできませんでした。
でも、このモデルは違います。画面に残量がきっちりパーセントで表示されるので、あとどれくらい使えるかを直感的に把握できる。これだけで安心感がぐっと増します。
さらに、iPhoneをMagSafeで接続すると「OUT」の表示が点き、Apple Watchを置けばその分もしっかり稼働していることが確認できます。
まるでバッテリーが「いま働いているよ」と声をかけてくれるような感覚。小さな数値表示なのに、不思議と愛着が湧くのです。
数字やランプではなく、ミニディスプレイを通してバッテリーの“体調”が見える。
このちょっとしたユーザー体験の差が、毎日の道具としての楽しさにつながっていると感じました。
まとめ役としての存在感

このモバイルバッテリーは、ケーブルの煩わしさを取り除き、iPhone・Apple Watch・AirPodsをひとまとめに面倒を見てくれる“まとめ役”のような存在でした。
軽さやシンプルさを最優先にする人には向きませんが、「これ1台あれば大丈夫」と思える安心感を求める人にはぴたりとハマるモデルだと思います。
特に外出する人だったり、ポシェットにこれ一台忍ばせておけば十分。
monoblu. 的に表現するなら、“日常に余白を与えながら、陰で支えてくれる道具”。そんな立ち位置を、このバッテリーは担ってくれると感じました。

関連記事
▶【Every Day Carry(EDC) 2025】日常を支える、僕のアイテムたち
▶Appleファインウーブンウォレットを1ヶ月使ってわかった本音
