【Kindle】アンバランスの方が人生はうまくいく‐ピック・スリー‐
キャリア、家族関係、運動の目標、個人的な趣味、副業、友人付き合い、なんであれ、うまくこなしたければ、重要なのはバランスを取ることじゃない。やること(ToDo)リストの最上位に据えて、それを優先することだ
ランディ ザッカーバーグ. ピック・スリー―完璧なアンバランスのすすめ (pp.15-16). Kindle 版.
人間がこの世にいられるのは、「ほんの一瞬」。
「ぜんぶ手に入れよう」「ぜんぶやろう」「ぜんぶの場所にいよう」として自分の首を自分で絞めているのであれば、「せめて3つだけ集中してやる」ことランディ・ザッカーバーグ氏は勧めています。
人生には限りがあります。一人でできることには限りがあります。学生、サラリーマン、起業家、家庭がある人、苦境に立たされれている人、アスリート、誰でもそう。バランスよくこなすことを期待されている世の中だからこそ、人生でとにかく大事なこと(仕事、睡眠、家族、運動、友人)に注目して、そこから毎日「3つを選んで」取り組んでみる。その3つが「うまく」できたら次の3つを選んでいくというシンプルな方法について書かれているので、紹介します。
ピック・スリーとはなにか?
ランディ・ザッカーバーグ氏の著書『ピック・スリー』では「ピック・スリー」とは毎日5つの項目のうち3つを選んで集中して取り組むことを指しています。この5つの項目とは「仕事」「家族」「友人」「健康」「睡眠」です。全てを一度に完璧にこなすことは現実的ではなく、無理をすると逆にストレスが増えていまい、効率が落ちてしまいます。そのため、毎日その中から3つを選び、他の2つは潔く諦めることを勧めています。
すべてを完璧にするのではなく、毎日5つの項目のうち3つのことだけをうまくやる
アンバランスになるのは楽しいことだ。まず、興味を引かれる対象に躊躇なく飛び込んでいける。仕事、睡眠、家族、運動、友人、どれも先のことはわからないけれど、情熱とデータを同じだけ手にできれば、私はいつでも喜んで挑戦する。罪悪感を持たず、他人になんと言われようとかまわず、失敗を恐れて固まることもなく、自分の思うままに、堂々とアンバランスな人生を生きる。そこから本当の楽しみは始まるのだ
ランディ ザッカーバーグ. ピック・スリー―完璧なアンバランスのすすめ (p.27). Kindle 版.
たとえば、ある日は「仕事」「家族」「健康」を選び、別の日には「睡眠」「友人」「健康」を選ぶという具合に、5つの項目から3つを選びます。この方法により、無理なくバランスをとりながら日常生活において大事なことに力をフォーカスすることができます。
ザッカーバーグ氏の理論は、社会で多忙な日々を過ごす多くの人にとってはぜひ使いたい方法です。時間は限られていますし、全てを完璧にこなすのではなく、選んだ3つに集中することでストレスを減らして、効率的に過ごせるようになります。日常生活で「ピック・スリー」を取り入れることで、より効率的なで充実した毎日が送れるようになります。
次の5つの項目のルールを明記していきます。
仕事‐Work
自分の時間を差し出し、その見返りになんらかの価値を得ること。お金、情熱、意義、より大きなことに役立っている実感、長期的な目標への足がかりなどの形を取る。一般的な意味での仕事、私的なプロジェクト、学校の授業や課題、インターンシップ、慈善活動なども価値を生む。
何かを得るために何かを作り出していれば、それはあなたの「仕事」だと考えていい。
ランディ ザッカーバーグ. ピック・スリー―完璧なアンバランスのすすめ (p.34). 東洋経済新報社. Kindle 版.
人生において「仕事」は多くの人にとって生活の中心。収入あるいは達成感を得ると同時に自己実現や成長の場でもあります。
仕事を選ぶ日にはタスク管理や優先順位付けが効果的に行われ、ストレスが軽減されます。結果的にも仕事の質が向上して、長期的なキャリアや目標達成の成功につながります。
睡眠‐Sleep‐
人間の1日の3割(運が良ければ!)を食いつぶす、厄介なもの。
ランディ ザッカーバーグ. ピック・スリー―完璧なアンバランスのすすめ (p.34). 東洋経済新報社. Kindle 版.
1日24時間のうち、睡眠は削ってはならない項目。
です。ですが、子育てやなにか作業をしなければならない時など人生のおいては踏ん張らない時期だってありますよね。
5つのうち3つを選んで集中すると本には記されていますが、ここでは睡眠を最低限とるけど、それ以上に体を休めたいときに優先度をあげるための項目なのではないでしょうか。
人によりますが、仮に1日24時間のうち7時間の睡眠を摂っている人は、17時間でやりたいことをやらなければなりません。そうなってくると必然的に仕事優先なのか、遊びを優先するのか、体をいたわるのか、体を休めるのか、その日の自分によって変わります。
ここは体と相談しながらの項目ですね。無理は禁物です。
家族‐Family‐
生まれながらの家族、自分で作った家族、自分で選んだ家族、どんな家族でもいい。血縁にこだわる必要はない。教会の仲間を家族にしてもいいし、伝統にとらわれない形の家族があってもいい。どう定義するにせよ、あなたが家族を優先するなら、このカテゴリーに入れよう。
ランディ ザッカーバーグ. ピック・スリー―完璧なアンバランスのすすめ (pp.34-35). 東洋経済新報社. Kindle 版.
「家族」の項目は、血縁でなくてもかまいません。親友との時間、気心の知れた仲間でもいい。その人達との時間を優先にしたいのであればこのカテゴリーを選んでみましょう。
運動‐Fitness‐
この言葉からは、ダンベルや汗のイメージが浮かびがちかもしれない。だがここでは、体を動かすことはもちろん、自分をいたわること(セルフケア)から心身の調子を整えることまで含めた、健康全般にかかわるもっと広い目標を指すことにする。 精神の健康、感情の健康、心の平穏、ストレスへの対処、体に良い食事なども当てはまる。
ランディ ザッカーバーグ. ピック・スリー―完璧なアンバランスのすすめ (p.35). 東洋経済新報社. Kindle 版.
「運動」に関する項目は、単に動かすことだけを指しているわけはありません。
ここでは体を動かすことはもちろん。、セルフケアから体の調子を整える行動の示されています。
たとえば、「湯船に使って体をいたわる」「マインドフルネスをする」「本を読む(とストレスが軽減される)」「タンパク質や野菜を多く摂取する」などがあたりますね。
友人‐Friend‐
自分が楽しいと感じることをなんでも入れていい。「友人」と聞いてイメージするのは、知り合いのなかでもとくに気が合う人々のことだろう。しかしここでは、ちょっとした趣味や個人的な興味、仕事と家族以外であなたに喜びをもたらしてくれる人や活動も「友人」と考える。
ランディ ザッカーバーグ. ピック・スリー―完璧なアンバランスのすすめ (p.35). 東洋経済新報社. Kindle 版.
「友人」の項目は、気の合う人と遊ぶのも大事なんですが、自分の趣味、家族以外で喜びをもたらしてくれる活動のことも含めます。
「スポーツ観戦する」「好きなカフェに行ってのんびるする」「ドライブに行く」などでしょうか?
自分に最適なピック・スリーを選ぶ
「ワークライフバランスなど存在しない。あらゆるものは、人生をアンバランスにするためにこそ勝ち取るべきだ」ーアラン・ド・ボトン(哲学者)
先述した5つの項目のうち3つだけを選んで、次の日にまた別の3つを選んでまんべんなく選べば、いずれ全てバランスを取れるようになります。
「すべてを完璧にこなそうとするのではなく、選んだ3つのことに全力を注ぐ」。これによって焦点が定まるようになり、1日の中で達成感を得ることができます。
「ピック・スリー」の方法は、限られた時間の中で自分にとっていま最適な3つを選んで達成感が味わえるものです。日常生活で取りいれてみていはいかがでしょうか?
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