時代に左右されない4つの仕事術

仕事のやり方を上司に教わったけど、いまの時代には効率が悪いだろう。

そもそもデジタル時代に、紙にメモを取るなんて時代遅れ

時代に合わせた仕事のやり方を変えていくのは、確かに必要なことです。賢く柔軟に生き抜く力もこの時代には必須でしょう。しかし「時代遅れ」に思える仕事術の中には、「正しい」ものもあることは事実。

作業効率を上げていくことは、必ずしも「時代にあったものが全て正しい」ということではないこを今回4つに分けて紹介していきます。

資料や日誌は、印刷して確認する

文学者で文明評論家のマーシャル・マクルーハン著書の『メディア論』によれば、ディスプレイを見ている時と紙を見ている時では、脳の情報処理モードが異なると述べています。

  • ディスプレイ:脳や文字や映像をそのままインプット →テレビをぼんやり見ている時のように、情報を正誤関係なく受身体制のため、ミスに気づきにくい。
  • 紙:脳が自発的にチェックする →情報に注意を向けやすくなるため、ミスに気づきやすい

資料や日誌をわざわざ印刷するのには手間がかかりますし、ペーパレス化とも言われてる時代には合わないかもしれません。しかし、仕事の場面ではプリントアウトしてチェックしてみると仕事のミスが減るでしょう。

紙にメモを書く

紙にメモを取ることは、仕事の時も私生活の場面でもいい場面があります。

例えば、ふと思いついたことを咄嗟にメモしたり、アイデア浮かびは、デジタルよりも自分で手を使って文字を書くことのほうが圧倒的に記憶に残りやすいです。そして振り返りもしやすい。

また紙で広げたほうが、仕事のアイデアを整理しやすいことは明確です。

新聞を読む

「オールドメディア」と呼ばれるほど、新聞は時代遅れだと言われる世の中ですが、ジャーナリストの池上彰氏によれば、「新聞は情報を得るツールとしてとても優れている」と言います。

新聞は見出しがはっきりしているので、デジタルと違い、「一覧性」が優位になります。一覧性があると、効率よく世の中の情勢を確認することができます。時間がない時は、内容を理解しなくても見出しだけ読むだけでも理解度が異なります。

その点、デジタルは閲覧履歴や検索履歴によって表示内容が変わるので、得られる情報に偏りやすくなる傾向にあります。

ミーティングを定期的に開く

毎月の定例会や報告会などのミーティングは、「時代遅れで非効率的」だと言われおり、近年ではスラックやチャットを使った共有メッセージツールを利用している企業も増えてきています。

しかし、『7つの習慣』などの著書のスティーブン・コヴィー氏は、効果的なミーティングのあり方や意思決定のプロセスについて言及しています。

彼の著書には、「ミーティングを行うことは、相互の尊重と信頼関係を持つための場面であり、次のステップやアクションアイテムを明確にする」ことの重要性を説いています。

何かを報告なするならば、報告の時に「これからどうすべきか?」「どうやって実行する?」といった次のステップや目標を立てられるようになります。

自分なりに考えた案とステップをディスカッションすることで、課題解決に焦点を充てられるようになります。

「時代遅れ」にみえる仕事術には、実は「正しい」ものがある

「時代遅れ」に見える仕事術の中には、実際には非常に価値あるものが存在します。新しいテクノロジーや手法が出現する中で、時代遅れに実は見えるかもしれませんが、いくつかの古典的な仕事術がとても重要であることを忘れてはいけません。

いまの時代の手法やテクノロジーとの併用もしながら、より効率的に仕事をしていくことで新しい価値を作っていきましょう。

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